母、本のソムリエになる
「この3冊をあなたに」
長女の学校では朝の10分読書の時間なるものを設けている。
そこで長女
「たったの10分でも、毎日読めば内容途切れんと読み終わるねんな〜」
読み切った達成感ともに、その本がいかに面白かったかを興奮気味に語ってくれた。
本好き母としては、もちろん長女にも引き継いで欲しい。本の魅力を知って欲しいところ。
読書家の娘へと常々思っていた。
小さい頃からアシストを試みるも結局のところ選ぶのは彼女自身。
リビングに平積みされいる本をいつでもお読みくださいなスタイルで置いてはいるけど、41歳の今1番気になるラインナップと、
14歳長女の興味の対象が違うことは致し方ないこと。
長女が積極的に目の前の本の山に手を伸ばすことは無かった。
が、ここに来てついに!
本の面白さに片足を踏みいれた長女から、
「次さー、学校にどの本持って行けばいい??」
なんて聞かれた日には、待ってましたとばかり。
その質問にそやな…母は俄然、燃えるわけです。
このチョイス次第で、片足から両肩までハマるぐらい本を好きなるチャンスだ。
ここで渾身の1冊を娘に選びたいところ。(3冊になってしまったけど…)
でも年齢差27歳。
多感な長女の胸に刺さるものは果たしてなにか?
あまり性的なものはよろしくない。
愛だの恋だのなんてのもなんか違う。
お涙ちょーだい感動ヒストリーもわざとらしい。
ミステリーは少し早いか?
サスペンスも朝の読書にはちと違う?
あーでもない、こーでもない。母は1日考えた。
考えて、考えて、今の長女にはこのあたりがいいのではないか?
が、選抜された冒頭の3冊。
オススメ3冊のラインナップに長女もまんざらでもない感じ。
どれから読もかな??なんてウキウキしちゃってるじゃないの。
その様に私こそウキウキしちゃう。
本を抱えた、長女が言う。
「本を読んでる女子ってなんか良くない?」
うん!いい!凄くいい!
スマホなんか眺めてるよりずっと素敵!
そもそもわたしが本好きになったきっかけも母だった。
母がリビングで本を読む姿が好きだった。
なんだかとても知的に見えて、憧れていた。
一緒に本屋や図書館にいくのも楽しみだった。
自分で選ぶ赤毛のアンより、母が愛する森瑤子さんの本の方がずっと、ずっと面白かった。
子どもながらにかっこい大人ってこう言うものかなんて生意気にも思っていた。
母の本を読む姿や、選ぶが本が美しかったから、
それからも本を読む人のことが素敵に見えた。
そう感じていたからこそ、長女も同じくなんか良くない?のその気持ちに激しく同感。
動悸は不純でもいいのだ。
本とか読んでる自分かっこいいからの入りでも十分。
その小さな入り口の先に深く広い世界が待っているのよ。
長女の人生に沢山の本との出会いが待っていて欲しい。本を読むことを続けて欲しい。
3冊読み終える前に既に、長女にオススメしたいものが溢れてやまない。
そして、わたしのの今週のラインナップはこちら
わたしにはドンピシャだけど、確かに14歳女子がそそるものではないか…。